【電験三種・理論】三相交流回路のコンデンサ容量を求めてみよう!|数値変更問題

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今回は、平成26年の電験三種・理論の問題をもとに、数値を変更した問題です。

三相交流回路における無効電力と、コンデンサによる無効電力の補償について確認していきましょう。

■ 問題

図のように、線間電圧300 V、周波数50 Hzの対称三相交流電源に、3 Ωの抵抗と誘導性リアクタンス4 Ωのコイルとの並列回路からなる平衡三相負荷が接続されている。

コイルの誘導性リアクタンスを5/2 Ωに変更し、スイッチSを閉じてコンデンサCを接続した。

このとき、電源からみた有効電力と無効電力が変更前と同じ値となった。

コンデンサCの静電容量として最も近いものを、次の(1)~(5)から選べ。

(1)80 μF
(2)120 μF
(3)160 μF
(4)200 μF
(5)240 μF

 

 

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正解:(3)160 μF

■ 解説

まず、コイルの誘導性リアクタンスが変更される前と変更された後の無効電力を求めます。

① 変更前の無効電力

変更前のコイルの誘導性リアクタンスは、

X_L = 4 Ω

です。

無効電力は、

Q = V² / X_L

より、

Q₁ = 300² / 4

となります。

したがって、

Q₁ = 22500 var

です。

② 変更後の無効電力

次に、コイルの誘導性リアクタンスを、

X_L = 5/2 Ω

に変更します。

このときの無効電力は、

Q₂ = 300² / (5/2)

より、

Q₂ = 36000 var

となります。

③ コンデンサが補償する無効電力

変更後は、変更前よりも無効電力が増加しています。

その増加分は、

Q₂ – Q₁

なので、

36000 – 22500 = 13500 var

となります。

したがって、コンデンサによって13500 varの無効電力を補償すれば、変更前と同じ無効電力になります。

④ コンデンサの静電容量を求める

今回のコンデンサはΔ結線です。

Δ結線では、コンデンサ1個に加わる電圧は線間電圧と同じなので、

V = 300 V

となります。

コンデンサによる無効電力は、

Q_C = 3V²ωC

で求められます。

また、

ω = 2πf

なので、

ω = 2π × 50
= 100π

です。

したがって、

13500 = 3 × 300² × 100π × C

となります。

これをCについて解くと、

C = 13500 / (3 × 300² × 100π)

となります。

C ≈ 1.59 × 10⁻⁴ F

となります。

1 F = 10⁶ μFなので、

C ≈ 159 μF

です。

したがって、最も近い値は、

160 μF

となります。

■ まとめ

今回の問題では、コイルの誘導性リアクタンスが小さくなったことで増加した無効電力を、コンデンサによって補償しました。

変更前の無効電力は、

22500 var

変更後の無効電力は、

36000 var

なので、その差は、

13500 var

です。

Δ結線されたコンデンサについて、

Q_C = 3V²ωC

を利用すると、

C ≈ 159 μF

となります。

よって答えは、

160 μF

です。

今回のポイントは、Δ結線されたコンデンサには線間電圧がそのまま加わることです。

 

この問題は前回の問題のb問題を変更したものです!

前回の記事

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電験3種理論過去問の数値変更問題です!今回は三相交流からの出題です!
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